塾長あいさつ


これから出会うみなさんへ

福岡国語塾ARCAに興味を持ってくださり、ありがとうございます。

塾長の土井諭と申します。

予備校で見つけた、光と影

私は大手大学受験予備校で15年間、国語の指導に携わってきました。

予備校という空間をこよなく愛していました。巨大な教室で繰り広げられる授業、熱気、そして受験という一つの目標に向かって突き進む生徒たち。予備校文化を継承する一人でありたいとも思っていました。

しかし同時に、マスプロ化された予備校教育の限界も、痛いほど感じてきました。

数百人を前にした授業では、どうしても届かない生徒がいる。 一人ひとりの思考のリズムに寄り添うことができない。 「わかった気になる」けれど、本当には読めていない。

そんな現実を目の当たりにしながら、私は問い続けてきました。

本当にやりたい教育とは、何なのか。

40歳を超えて、決めたこと

年齢も40歳を超えました。 あと25年は働ける。

ならば——

予備校を退職して、自分で塾を作ろう。 どうせなら、個性のとんがった塾を。

自分の専門性を活かした国語塾を立ち上げ、今まで指導の機会を持てなかった小中学生にも射程を広げる。あらゆる思考の基盤である国語力を身につけ、大学受験という最終ゴールを突破してもらう。

そうして誕生したのが、福岡国語塾ARCAです。

ARCAとは、ラテン語で「箱」「方舟」を意味します。

小さな箱(教室)にみんなで乗り、入試という荒波の中を、ともに航路を切り開いていく。そんな思いを込めて名付けました。

現場で見てきた、国語力の現実

15年間で指導してきた生徒は、延べ数千人。

国語力が壊滅的な生徒。 成績上位でも、実は記号を手際よく選んでいるだけで、根本的に文章が読めていない生徒。

そんな生徒たちを、数多く見てきました。

国語力は、生きる力であり、考える力の源です。

それを鍛えることなく、小手先のテクニックだけで入試を突破しても、その先に本当の学びはありません。

ARCAが目指すもの

深い見識と知性を持ち、教養ある人間を育てる塾。

もちろん、成績向上・志望校合格は塾として第一の使命です。

しかし、その先にある、生徒それぞれの真の学びの地平を切り開くお手伝いがしたいのです。

文章を読み、人の考えに触れる。 古人の思想に触れつつ、今というこの時代の中で生きる自分を定位し直す。

そんな知的営みを通じて、それぞれの入試を突破していく—— それが、ARCAの塾生たちです。

単なる受験技術を超えた、本物の学びを。

塾長自らが、全力でサポートしてまいります。

福岡国語塾 塾長
土井 諭

土井諭(どい・さとし)
1984年名古屋市生まれ。広島大学文学部、広島大学大学院文学研究科を経て、2010年より河合塾で教鞭を執る。2026年に退職し、福岡国語塾ARCAを立ち上げる。主著に『イラストとネットワーキングで覚える現代文単語 げんたん』(いいずな書店)、『高校の漢字・語彙が1冊でしっかり身につく本』(かんき出版)、『CODEX 現代文精選問題集』(Gakken)。

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